2016年9月27日火曜日

養殖場桟橋 2016/9/23 その2


使用したタックルは
 ロッド   シマノアートレータ 04
 リール  シマノ BB-Xテクニウム 98 2500
 道糸   1.5号 
 ハリス  1.25号
 浮き   00 +板鉛貼り付け → 浮力マイナス
 おもり  潮受けゴムに G2~G6 
 ガン玉  G4~G7

最近は浮きを沈ませて全層で釣ることがほとんどです
浅く、海底に根掛かりの元がある場合は浮かせますが、
最近も釣り場はほとんど「深い砂地」です
 



もちろん、根やストラクチャーは一番のヒットポイントになるので、
砂地の中に存在するヒットポイントを探しながらの釣りです

この養殖場では、浮きを動かす海流が速い時は
仕掛けを長い時間入れ込むと根掛かりします

私が全層で釣る時の仕掛けは、次の点を考えて調整します

①浮きより針が若干先行するように沈下側度を調整する

  浮きから針までがほとんど水平状態を維持するように
  調整しますが、付け餌や潮受けが潮をかむと、
  すーっと付け餌が伸びていくイメージです

  でも、できるだけ浮きも追従してもらいたい
  それが撒き餌との同調に絶対必要だと思うからです

②浮きの沈下側度は、撒き餌より少し遅いくらい

  撒き餌はしっかり練り込むと団子で沈下します
  しかしある程度潜るとばらけて沈下側度が遅くなります

  自分が狙った棚で、浮きが追いつくような状態が理想です
  
  
さて、夜明けから午前中はほとんど30cmまでの小鯛

あたりは、浮き投入からさほど間を置かず出ます
つまり、底に沈んでしばらくして、と言うより
とちゅうで喰ってくる感じです

昼頃までに、メイタ数匹を含む小鯛

その間に、護岸で釣りを始めたベテランさんが
40cm半ばのチヌを釣りました

しかし、風が強くなり 双方当たりが遠のきます

その時の道糸は

右の写真 赤い線です

いくら全層でも

これだけ道糸が膨らめば浮きを引っ張り

付け餌は撒き餌から離れます

そこで

道糸を「フロロカーボン」に変えました


コレは、今年頻繁に使う手で
特に表層が風で滑り、強い二枚潮になる時に用います

撒き餌も、少しばらけ気味だったので
遠投性と沈下側度を向上させるため、しっかり練り込んで押さえつけました

その結果

道糸は、浮き投入後、程なくして馴染み、海中にまっすぐ伸びるようになり
とたんに当たりが頻発しはじめました
撒き餌と付け餌がしっかり同調しはじめた証拠です

さらに、当たりが増えただけではなく、メイタの割合が上がりました。

つまり、小鯛は中層 その下の層にメイタ  という感じで、
道糸と撒き餌の沈下側度が上がったため
下層のメイタの当たりが増えたのでしょう

ただ、メイタも、底ベタではなさそうで
練り餌を使った時でも、中層でひったくっていく当たりが出てきました。

しかし
不思議なのは、そんな中にも「居食い」の様な当たりも混じってくるのです
コレはよく分かりませんでした

たしかにいつもより当たりは早く出る 
でも居食いもある

う~ん 魚はどういう状態なんだろう・・・?

そう思いながらも、夕方まで続け
最後に45cmのチヌを上げて終わりました

この時も、道糸が馴染んで表層の流れを突っ切るように
すーっとまっすぐになった後は、じわ~っと沈んでいく状態

道糸を軽く張って、竿先をついて行かせると
「くくっ・・・」とかすかに引っ張るような当たり

体をぐるりと回転させ、竿を真横に180度回転させて合わせると
最初の突っ込みは結構激しかったですね

秋のチヌは元気です!!

結果 前回書いたように 小鯛 メイタ 各6匹ほど チヌ1枚 という結果でした

道糸を変えてから、はっきりと当たりが頻発したのは とてもおもしろい結果でした




















2016年9月26日月曜日

養殖場桟橋 2016/9/23

先日の敬老の日
養殖場の浮き桟橋で釣りをしました

この浮き桟橋は
以前の投稿に載せていた写真のように
ふぐの水揚げや養殖筏の整備など
養殖業者さんのお仕事用の桟橋です

最初の頃は釣りなどしていませんでしたが
何度も通う間に
業者さん達とお話しする機会が何度かあり
モラルやマナーさえ守り
気持ちよく業者さんや地元の方々と
お話が出来れば
釣りをしていても問題ないことが分かりました

嫌みなど一度も言われたことはなく
「なんか釣れたねぇ?」 ・・・と聞いてきてくれます

もちろん業者の方が来られたら 「移動した方がいいですか?」 と聞き、
必要であれば謝罪しながら移動します

釣りの最後はきちんと洗い流します

鷹島の人々は とても気持ちのいい方が多いですね 感謝

さて、青の四角は後から来られた釣り人
最初に30杯以上も撒き餌をし、その後ゆっくり準備をされていましたので
かなりのベテランですね

実はこのポジション、ほとんど私は使わないので、
以前よく行った芥屋漁港
こんなベテランの方がどんな釣果を見せてくれるか、とても楽しみでした

さて、私は桟橋から沖へと めいっぱいの遠投です
自作の撒き餌ひしゃくで何とか安定して届くくらいの距離
おそらく50mくらい沖です

写真右の入り江の、出口の沖側 といったところです
浮き桟橋の足元から、すぐに深みとなっているため
猫の楽園です
私の道具
=寝床!!
遠投は必要なのか? と言う疑問もあります
しかし、コレまでの経験では 絶対に遠投は有効です

理由は厳密には不明です
チヌは岸近くを回遊しているはずですが
このかなり沖目で コンスタントに釣れてくるのです

この日も、結局釣り人Aさんは40オーバーのチヌ1匹とメイタ1でした
わたしはメイタ 小鯛 各6,7匹 45センチチヌ1 
秋らしい数釣りになり大型は数が出ませんでしたが
当たりは頻発し、おもしろい釣りになりました

さて、タックルとか釣り方については次の投稿で


2016年9月25日日曜日

反転流

ワンドは閉鎖空間です

そこに入り込む水があれば
当然押し出される水が出てきます

それがワンドの反転流の特徴です


一般的に反転流は

速い流れに引っ張られる水があると
それを補完するように生まれる流れです

しかしそれはオープンエリアで起きる現象で

ワンドのような閉鎖空間では
起きにくいのです

上の写真 表層に一部発生する反転流は
速い流れに引っ張られる力と
入り江から押し出される力の
両方が働いて生まれますが、
風の流れはこのスポットにも働くので
この表層の反転流は
小さな風裏を作る地形に
一部発生するだけです

それよりも
入り江に表層から入り込む水は
入り江奥の浅いエリアの水量を増加させるため

増えた分はき出す流れがどこかに生まれます

表層は全体に入り込む流れなので

水は潜り込むしかないのです

つまり、入り江に風が絡むと

入り江の出入り口は

必ずと言っていいほど 「二枚潮」になるのです

先週の木曜日
ここで一日釣りをしました

メイタ・小鯛が活発に喰ってきて 各6,7匹
最後に45センチほどが揚がり終了

この時はすぐ横で ベテランの釣り師さんが護岸沿いの釣りをされていました
その方の釣果がとても気になりながら
夕刻まで一緒に釣りを楽しみました

とてもおもしろい結果になったので
その話を次の投稿で








海の中の流れ

右の写真は、養殖場で釣りをしている時、多く見られる状況です。

さて、質問です
 「 海の中はどんな流れになっているのでしょう? 」


ここは、南風が吹けばもろ向かい風
東西の風が強ければ巻き込んで向かい風
南風が強ければ、やはり垂直方向の反転流で向かい風

何ともやっかいな場所です

それに、以前の投稿で書いたように

「水深があるワンド」の中の 水の流れは
単純ではないようです

もし 水が通り抜けるようなオープンエリアで
海全体が大きな潮流で水が動かされる様な状況なら

反転流は、突き出した岬のように、水平方向に水の流れを遮る構造で発生します
この場合も、水深がある出っ張りでは、垂直方向の反転流も発生します

垂直方向の反転流は、撒き餌の潜り込みや浮き上がり
そして、付け餌のなじみなどに影響するので、とても大事ですね。
右の場所は、最近通っている地磯で
まさに、水平・垂直両方の反転流を考えないと
釣りになりません

その話はいずれ・・・

さて、話を戻します

上の写真 海の中はどんな流れになっているのでしょう

写真のように、2Gや3Bなどの浮きを使っていた時は

白丸 に浮きと撒き餌 四角 辺りで食わせ 

と考えながらやっていました。

でも、結局

「この流れが落ち着いて、あまり浮きが動かなくなった時」

に喰ってくる、と言う経験の繰り返しでした。 どうもちがう・・・?
これでは「釣っている」ことにはならない ですよね。

そこで、当時 「1000釣法」というのがはやっていて
・・・やってみました。

1000釣法・・・00とか0Cとかの浮きを使って、10mのハリスの途中にその浮きを通し
         浮き周辺の浮力を落とすことで、浮きを自然に沈下させる というもの

コレは結構いろんな発見がありました。
もちろん、これだけで釣果が上がるわけではありません
撒き餌の浮力 道糸のさばき方 撒き餌投入のタイミング などを
その場所の地形や潮流、風に合わせて変えなければ全然釣れません

そして、この釣法で最も大切になるのが 「海中の流れ」 の把握です

私は、1000釣法をしばらくやった後、ハリスを普通の長さに戻し、
浮きの浮力をもっと下げて、俗に言う 「全層」 の釣り方に変わっていきました。

私は元々釣り業界の情報に疎く、「全層」とか「全誘導」とか、よく知りませんでした

それで、2年くらい前から定着してきた自分のスタイルが
「全層」釣法  と呼ばれていると言うことを知り

へ~ ・・・ ちょっと変な気分でした。

さて、再度話を戻し

「上の写真 水の中の水の動きは?」 ちょっと考えてみてください

続きは次の投稿で

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「ウキ 0c」の画像検索結果
1000釣法・・・ようわからんころは

べらぼーに高いから、中古で見つけた時は、
               「超ラッキー!!」と即買 

  そして、数投で根がかりロスト・・・・ 

      そんなことばっかりでした  



 

2016年9月24日土曜日

ワンドの潮流

養殖場の地形の特徴は・・・

①そこそこ深い

 護岸が埋め立てで結構せり出しており、5mほども岸から離れると竿1本
 更に離れると、竿2本ほどの深さがあります。
 つまり埋め立てのために、「どんぶか」的な場所になっているのです。

 そこに、「護岸の基礎石、養殖関係の廃棄品など沈下物、岬の延長に伸びる根」など
 結構いろいろストラクチャーがあり、魚の付き場としてはA級と思います。
 それらストラクチャーの周辺はもちろん砂地です。

②護岸のストレッチの影響

 まっすぐな護岸や防波堤は、
 水の流れを横に流す働きがあります。
 風や潮流は、このストレッチにぶつかると方向を横向きに変えます。
 風向きがどうであれ、護岸前はほとんど横向きの潮流が発生します。

 特に、この場所は右にも奥まったアームを持ち、
 埋め立て地の前はかなり広く開けており、
 北側の切り立った崖の影響もあって
 護岸前は横向きの流れが発生しやすい地形になっているのです。

 護岸の中央部で釣りをする場合、岸近くに撒き餌を大量に打ち、
 護岸と平行に流れる潮流に乗せてチヌを寄せて釣る・・・と言うのが
 まずは一般的なチヌ釣りになるでしょう。


③竿出しポイント周辺の海底
 
 左の入り江は、少しずつ浅くなって奥に続いています。
 ですから、遠投して探るエリアは、
 深みが入り江に入り込む地形になります
 
 つまり、この入り江から出入りする潮流を釣るということです
 そしてその海底は右の図みたいな感じ
 基本砂地ですから、潮流が遅ければ
 長時間付け餌を海底に這わせても ひっかかりません。
 でもそれが流されると、どこかで根掛かりしたり、
 でかい魚に根に持って行かれることも多々あります。

この場所で釣りを初めてしばらくは
やはりG2の浮きを多用していました。
風が強ければ3Bまで

それで、なかなか釣果が出ず
いろいろ考えるようになりました。
それが、今のスタイルに繋がっています。

とにかく、釣れるタイミングは
決まっていたのです。つまり

「付け餌が浮きの位置とずれなくなった時」

です。

そしてそんなタイミングは一日の内ほんの少ししか無く

それ以外は延々と、撒き餌をまいては浮きを入れての繰り返し
撒き餌を巻く場所や浮きを入れるタイミング
撒き餌がたまる場所の想定

いろんな事を考えてやってみるのですがうまくいきません

それで

海の中の流れをもっとよく考えることにしたのです

(続きは次回)

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5年間の 鷹島 舩唐津近くの 石積み短波止

ここはふぐ養殖場の次にはまった場所です

兄弟仲良く ふかせ釣り

いい風景ですねぇ

そのうち長男は行かなくなりましたが
次男がはまりました

今は高3で 受験のため一休み

いずれは 車を運転して じじいになった私を
海まで連れて行ってくれると・・・   期待してます はい。




















BB-Xテクニウム 98

さて、今回は釣行記を一休みしてリールの話

私は5年前からふかせ釣りにはまり
納得いく道具を揃え始めました。

竿とレバーブレーキリールを交互に購入

しかし新品で5,6万円なんてとても出せない!
でもいいものが欲しい・・・

そこで購入方法は

 ①オークションか中古販売店
 ②何世代か前のタイプ(場合によっては10年前!!)
左2つが3000番 右が2500番
③予算は2万円まで
 ④とにかく状態がよいもの

タックルベリーとオークションは毎日のように訪れました
でも買えるのは年1回の誕生日!!

いい品が見つかった時は、嫁さんに拝み倒して、
誕生日の数ヶ月前に「前払い!!」

何とも涙ぐましい努力により、今の所持品は・・・

(竿)
  シマノ 鱗海アートレータ-    0号 (現行前の世代)
                   0.4号 (コレは現行品 )
                   1,2号  (現行前の世代)
       鱗海 エランサ   0.6号 (現行2世代前)
(リール)
  シマノ BB=X テクニウム 2世代目 3000番2台 2500番台2台

で、今日は、リールについて思ったことを

私がバスフィッシングに狂っていた20年前から比べると
今は本当にコストパフォーマンスが上がりましたね。

1万円しないようなリールでも、ものすごくなめらかに動くし
性能は通常の釣りでも全く問題ない。
ちょんちょん釣りでロックフィッシュを釣る時のリールなんて
1個1000円くらいの中古ですが、ナンの不安もないです。

中指の握りだけでロック
それでもやはり材質や構造にこだわりを持つなら
新品で5万はくだらない

で、5年前から「いいのがほしいなぁ・・・」と、オークションを眺めていると
シマノのフラッグシップである「テクニウム」の新品が「2万円?」

97年モデル つまり、テクニウム2世代目でした

よく分からないまま購入
手に入れてみてびっくりしたのは「あれ、ロックしているのに逆回転する!?」

故障かな? と思いつつネットで調べると、これがシマノの初期のリールの特徴でした
中指を離せばずるずる・・と出ます
つまり、ドラグ搭載前のスプールで、急激な突っ込みがあった場合に
「ずるずる・・・」と逆回転することで糸切れ等のトラブルを防ぐ と言うものです

最初は「どうかなぁ、失敗かなぁ・・・」と半信半疑でしたが、
コレが自分にはとても合ってました。

まずこのリールの売りである「握ってるだけでロック!」
上の写真では、中指の握りがそのままレバーを押さえることになってます(つまりロック)
そのため、人差し指で竿を支えることが出来、大型とのやりとり時の
竿の支えが実にスムーズです

次に考えたのは「くるくる~」ではなく、「ずるずる・・・」がいい

ということ

つまり魚の突っ込みに対して、
スプールのドラグがギリギリの限界で「ちりちりちり」と糸を出す感覚
がレバーに欲しかったのです

一般的なレバーブレーキは、そこの調節が以外と難しく
「やばっ」と思ってレバーをゆるめると一気にベールが回転します
(まぁ、腕のせいでもありますが・・・)

それがこのリールでは、後部のレバーをロック側にしていても
突っ込まれた時、下の写真のように中指を離すだけで「にゅるにゅる」と回転します

「もっと出さなきゃ!」って時は、中指の背側で,レバーを軽く押してやるだけで
くるくる~ と回転して糸を出してくれます。

このリールに慣れると、大型とのやりとりがとても自然に危なげなく
「おっとそこまで!!」みたいな駆け引きが出来るようになりました。
海底の地形やハリス、道糸の号数、竿の軟らかさなどによって
突っ込みに対する許容量が変わりますから、
スムーズなリール操作と、竿操作の技術向上で
小川島の船だまり 入れ食いですよ
目の前の民宿から,浴衣姿で釣りに来ます!!
ランディング率はとても向上しました。

40cm以上のマダイの場合、当たりと同時に来る突っ込みはハンパ無く
その時はこの操作でも「ベールがブ~ン!!」と、まるで扇風機のように回転します。
この時も,人差し指は竿をしっかり支えていますので
本当に竿を操作する態勢が乱されることなく、微妙な指の感覚だけで
糸の出し入れが調節できます。

「ベールがブ~ン!!」・・・・・いいですねぇ~
コレを体験できた日はるんるんで帰宅出来ます
(・・・もちろんそれをバラした時は気分は真逆ですが・・・・

小川島からの夜明け 携帯って,
不思議なほど良く取れますよね
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10年くらい前は、子どもを連れて、よく小川島 加唐島
に行きました。
マズメ時に湾内に入ってくる大アジをクーラーいっぱいに釣って
昼間はかごでクロやチヌを

一緒にテントに寝て
ラーメンを食べて
・・・・
一生の思い出になってくれれば・・・ですね











ふぐ養殖場 その2

養殖業者さんの整備場で、初めての竿出しでした

「ここ釣りしていいの?」
・・・内心びくびくしながら、クレーンの横につきだした足場の上から
筏に向けて遠投気味に釣りを始めました。

深さはおそらく竿2本程度
竿を立ててリールと同じくらいの高さまで浮きを垂らして
リールのすぐ近くに浮き止めを縛っています

季節的にえさ取りはほとんどおらず
撒き餌をしてダイレクトに浮きを入れて、また撒き餌
それでほとんど付け餌が残ってきます。

しば~らく打ち返していると
けっこう風が吹き付けてきました
この日は北よりの風で、本来は追い風になるはずなのですが、
この場所は北側(背中側)に切り立った崖を背負っています。
だったら本当に風裏、北風に対しては無風状態・・・

ところがそうではないですね。
上空を背中から海へと吹き抜ける風が強くなると
釣り場はこんなとこ(次男の後ろ姿です)
当然その吸い上げで崖を伝って上昇気流が生まれます。
そしてその流れは海面近くの空気を「北向きに」動かし、
つまりは上空とは逆の「南風」が吹きつけることになります。

最初は、訳が分かりませんでしたね。
「何で南風??」

しかも風向きは東西南北、ころころ変わります。
そのたびに海表面の流れも変わり
実に浮きが落ち着かない状態に

撒き餌の合わせ方がさっぱりわかりません
立ち位置も高いので、竿先を海面に向けていても
道糸が風と表層水の流れに取られ、さっぱり撒き餌が効きません

あーでもないこーでもないと試行錯誤している内に、
風が弱くなってきて、海全体の潮の流れが落ち着いてきたようです

回収時に、付け餌がだいたい浮きと同じ場所から上がってきます
当然G2でもしっかり馴染んで、結構深く入っているようです

そして・・・

いきなり来ました。

「ん?道糸が・・・」
と思った次の瞬間、「ぎゅんっ!!」
危うく竿を持って行かれるところでした。
(当時はベールを上げて待つ・・・と言うスタイルを持っていませんでした)

このときは立ち位置が高く、遠投気味に浮きが入っていたため
竿が伸される状態になるのを何とか踏みとどまることが出来、
ふぐの水揚げ風景
強靱な突っ込みとやりとりすることが出来ました。

魚は沖に向かって「ゴンゴンぎゅーん、ゴンゴンぎゅーん」
しばらくやりとりした後じわじわよってきて、
なんとか最後はタモに納めることが出来ました。

魚は 45cmのマダイでした。

このサイズのマダイを釣り上げたのは初めてで、本当にびっくりしました。
私には本当に巨大な魚に見えたのです。

経験が少ないというのは
実はとても幸せなことなのですね。
驚きや喜びの沸点が引くのですから。

その日の釣果は、良く覚えていませんが他にチヌを数匹上げたと思います。
いずれも40cm半ばで、
いったい総額いくら?
家族にクーラーを開けて見せる時の私の鼻は
確実に1cmは伸びていたようです。

こうして、この後しばらく、私はこの場所に通うことになりました。

ふぐの養殖場

湾奥で驚異的な体験をしてからしばらくは

「夢よもう一度!!」 みたいな思いを抱いて毎週末 通っては見たものの

釣果が思わしくなく、他の場所に行ってみたくなりました

そんなある日

同じワンドの東側に広がるエリアに降りていく道に入ってみました

コンクリートで固められた 割と広いけど急な坂を降りていくと
その先は、かなり広い埋め立て地で
養殖用のいけすの整備場でした

左端にはクレーンがありその下には浮き桟橋

そして目の前の湾の左奥には
ふぐの養殖いけすが浮かんでいます

さて、どこから竿を出すか?

たぶん、護岸の両端どちらかだろう

右端には岬から沖に伸びる瀬があり
そこに繋がる緩いかけ上がりをかなり広範囲で探ることが出来る

左端は養殖いけすに近く 最も深めを探ることが出来るし
護岸の角から地形的な変化が豊富なエリアを探ることが出来るし
左のワンドを出入りする潮の通しが期待できる

というわけで、左端の突き出しから竿を出すことにしました

タックルは前回と同じ
0号チヌ竿 G2の浮き 2号道糸に1.5号ハリス 大きな針 です

今振り返ると、当時はとにかくG2
その長所も短所も
この養殖場に通って学びました
今はほとんどG2は使いません
当時とは釣りのスタイルがかなりかわりました

それもこの場所に教えてもらいました
さて、初場所 釣果は? ・・・次の投稿にて。



右上はもう10年近く前
長男を釣りに連れて行った時です
「滅多に釣れない」チヌ!!  でした。




釣りの楽しみは一日の始まりに凝縮されているのかもしれませんね

もう何度すばらしい朝日に出会ったきたのでしょう






驚異の湾奥

さて、前回の続き。

北西の強風を避けてたどり着いた初めてのワンド。
余り期待もせず釣り初めて小一時間
どかん、と一発!
予想外の洗礼を受けてしまいました。

呆然としながらも、急激に膨らんだ期待。
気を取り直して同じ潮に乗せて浮きを流し始めました。

ところで、このときのタックルですが、
竿はシマノのアートレータ0号
spiralX搭載前の型ですが、オークションで購入した、
初めての本格的なチヌ竿
初おろしは同じ鷹島のオアシス村地磯で、
幸運にも初めての年なしを釣り上げたという幸運の竿です。
その時の話はまた別の投稿で。

タックルの続き

浮きはG2 G2のおもりにハリスにG7
道糸2号にハリス1.5号
針は・・・忘れましたが、相当大きかったと思います。

当時は、チヌ用の撒き餌の沈下速度とG2のおもりの沈下速度がほぼ同じような気がして
海の状況に関係なくG2ばかり使っていました。
潮流や風による表層の流れによっては、全く通用しないことが、今ではわかるのですが。

さてさて、釣りを再開して30分ほど
またまた当たりが来ました。

実はそれまで、チヌ釣りの経験はさほど多くなく、当たりが連発する経験は皆無でした。
びっくりしながらも、今度は最初の突っ込みに竿を伸されることなく
きちんと合わせることが出来ました。

しかし!

やはり強烈な締め込みにしばらく耐えたと思ったら、
なんとものすごい勢いで手前に突っ走ってきたのです。

必死で糸を巻きながら魚の動きの合わせようとしたのですが、
魚は波止の目の前まで突っ走り
足元でまったく動かなくなったのです。

「?」

なんでここへ?   そんで何で動かない?

びくともしなくなった状態に,結局手で道糸を引っ張るしか無く
当然ぷつり・・・

そしてその後、
小1時間の間に
まったく同じようなことがなんと3回も繰り返されたのです。

信じられない回数の強烈な当たり

信じられない魚の動き

信じられない自分の腕

結局その日はそんな当たりの魚を一匹も上げることが出来ず
呆然としたまま帰宅しました。

今でも思うのですが、いったいどんな魚だったのでしょう?
エリア的にはチヌ
でも走りはマダイ
いずれにしても、半端な魚ではなかったとしか思えないのです。

今考えると、この状況はやはり乗っ込み時期とは無関係ではないでしょう。
それにしても、鷹島に通い始めて5年
これほどの経験はその後はありません

もしかしたら、絶妙なタイミングに遭遇した結果なのかもしれませんね。


この経験は、毎週末海へ走る私の
今も続く強いモチベーションになっています。

その後その場所では、そこまでの強烈な経験はないのですが、
「こんなワンドの奥で?」
と不思議になるほど、その年はよい釣りが何度が出来ました。

別の場所に興味が移ったため余り行かなくなりましたが、
不思議なことに、次の年からはさっぱりなのです。
1年後の春には
2月後半から結構通いましたがさっぱり釣果はあがらず、
1年前釣れた理由も
その後つれなくなった理由も わかりません・・・。
でも、いつかはもう一度そんな状況に遭遇したいですね。


鷹島の釣りは、ここから広がっていき5年目

今はどん深の地磯がメインエリアです。

次の投稿は
よく似た強烈な経験をした別の釣り場の話です。

独り言のように釣行記です。

本格的に海釣りを初めて5年ほど。
以前は休日のたびにバスボートを牽引してダムや川へと走りまわっていました。
今はおいしい魚を食べる家族の笑顔見たさに
必死で海の幸を持ち帰ってます。

お金を掛けずに・・・
釣りごたえのある場所で・・・
釣りごたえのある魚を・・・

ということで、
週末はほとんど鷹島の地磯にいます。

せっかくなので、海での独り言を記録していこうか・・・
というだけのブログです。

では、鷹島に本格的に通い始めたきっかけのお話でも。

場所は殿の浦港の北西側に位置する広いワンドの奥の小さな波止。
強い風に悩み、風裏を探してたどり着いた初めての場所でした。

細い農道をおそるおそるたどってたどり着いたのは
どんつきに小さな港を持つワンドでした。
その港の横をあぜ道をたどって少しだけ歩くと
小さな波止があります。
「こんなワンドの奥やけど水深はありそう・・・」

季節は3月の末
ひょっとしたら乗っ込みの産卵場所になるかも・・・
という淡い期待を胸に、とりあえず釣り始めました。

波止から湾外向きに遠投
左の駆け上がり沿いに流れる潮に乗せて、浮きを流しました。

北西の風が強く、表層は左岸にくっついていくように流れます。
何度か根掛かりさせながら、そのうち流れが沖向きに早くなりました。

そして・・・

浮きがすーっと消えたかと思うと、道糸が走り、
ベールを倒していたために竿を持って行かれるほどの当たりが来ました。

当時はまだ、大きな魚を釣り上げた経験が少なく、瞬間竿が伸された状態に
慌ててレバーを離して糸を出しましたが、
そのまま走られて、少しこらえた後にプツッ・・・

全くの予想外の出来事に呆然としてしまいました。

さて、その後は・・・

次の投稿で。